2月26-28日:闘病生活





昨晩、電車の中で急に発病したのだが、その後はホテルに戻ってすぐに寝た。一晩寝たら治るかな、と希望を持っていたが、やっぱり治ってない。気分が悪いし、頭も痛い。そして1時間に1回はトイレに行かなくてはならないほど下痢がひどい。
これはシャレにならん、やばいと思いながら何の病気か考えてみた。多分風邪とかではなく細菌性の下痢だ。
思えば、いままで体調は良かったので、衛生にはあまり気を使ってなかった。そして、日中は歩きまくって体力が落ちていたから発病したのだと思う。だいたい、昨日は朝から体調が変だったが、発病の前触れだったのだろう。これからはもう少し健康管理を気をつけようと思った。

27日には幾分気分はマシになったが、歩くのはツラかった。相変わらず下痢が続く。ずっとホテルで寝ていた。
昼過ぎから停電になって、すぐに自家発電機が動いたが、音と排ガスがたまらない。ちなみに、この日は朝の7時半と夜の7時半を勘違いしたわけのわからない一日だった。

28日朝、外へ水を買いに行くと、警察がいっぱいいて雰囲気が変だ。どうやらこのホテルの数十メーター先にあるホテルが爆発したらしい。瓦礫の山になっている。帰ってからフロントにあった新聞を見るとクリントン大統領の訪印に関係したテロらしい。それにしても、昨日の昼過ぎ、病気で寝ていてはっきり覚えていないが、爆発音が聞こえた気がする。停電もそのせいだったのだろう。
体調はだいぶマシになった。下痢はひとまずおさまった。しかし、胃がむかつく。そして体が非常にだるい。しばらく街を歩くだけで気分が悪くなった。病気は快方に向かいつつあるが、体力は格段に落ちた。それは胃がむかつくので、まともな食事が食べられず、バナナとお菓子だけ食べていたのもせいもあるだろう。ああ、日本食が食べたい。それが無理なら明日は中華が食べたい。
とにかく、予定が狂った。近日中に、ジャイプル→バラナシに行くつもりだが、もう少し体力が戻らないと旅行は無理だ。

【13年後のつぶやき】
異国の地で一人ぼっちの状況で病気になって、本当に心細かった。早くも日本食が食べたいと泣きが入っているのは哀れ。
大枚払ってせっかくインドに来たのだから、めいいっぱい観光しないと損だと思っていたが、裏目に出た。結局3日間をロスしてしまった。それならこれまで体調を配慮してもっとスローペースで観光しておけば良かったのだが、まだ若い俺にそんなことできるわけがなかった。



このページの先頭へ