インドの食事の話
(注:インドの食事に関しては1回目と2回目の旅行で大きく印象が異る。インドが変わったのか、自分の味覚が変わったのかは分からないが、ここでは2回目の旅行での感想を元に書く。)
インドの食事といえばカレーだが、俺も旅行中の食事のほとんどはカレーだった。
カレー(というかインド料理全般)にもベジタリアン向け(肉なし)とノンベジタリアン向け(肉あり)がある。ベジタリアン専門の店も多い。そういう店は100%pure vege Restaurantと誇らしげに書いてあったりする。よくわからんが、インドではベジタリアンってカッコイイのかもしれない。
俺もベジターリー(野菜カレー定食)をよく食べたが、思ったより美味い。肉が入ってないと頼りない感じがするが、野菜だけでもしっかり味がある。意外な発見だった。
しかし、しばらくベジタリアンの食事が続くと、やたらと肉が食べたくなった。やっぱり肉は美味い。俺はやはりノンベジカレーのほうが好きだった。
ノンベジカレーの定番はチキンカレーだ。外人向けの店だとチキンカレーと言って注文できるが、実際にチキンカレーには、チキンマサラ、カダイチキン、バターチキンなど、味付けが違う料理がいくつもある。つまり一概に言えない深い料理になっている。チキンマサラがいわゆる典型的なチキンカレーなので、迷ったらこれを注文するとよいだろう。カダイチキン、バターチキンは値段は高いが(といってもRs200程度だが)、かなり美味い。
チキンカレーの他にも、マトン、フィッシュ、エッグ、ビーフカレーもある。色々食べたが、ノンベジカレーで不味いと思ったことは1度もない。本場のカレーに比べたら日本のココイチのカレーとか食う気になれん。
カレー以外ではあまり美味いと思わなかった料理もある。ビリヤーニとマサラドーサは美味くなかった。ビリヤーニはインド風焼き飯(あるいは炊き込みご飯)で、特に南インドでは人気のようだが、俺には合わなかった。
また、中華料理を出す店も結構ある。カレー好きの俺でもたまには違う料理を食べたくなる時もあるので、時々中華も食べた。しかし、中華といってもローカライズされている。そして俺の味覚からすると、日本の中華料理に比べてかなり劣る。特に麺料理がダメだと思う。
インドの中華料理は、カレーの店に比べてやや値段が高いようだが、日本人的には大したことない。
俺は比較的食事に金をかけていたこともあるが、全般的にはインドの飯(特にカレー)は安くて美味いと思う。ただし安いというのは日本人的感覚であって、インド庶民からすると一食にRs100もかけることはかなりの贅沢に違いない。味に関しては俺は元々カレー好きなので贔屓目に見ているかもしれない。
なお、ちょっとインドに詳しい人ならインドにカレーという料理は存在しないという話は聞いたことがあるかもしれない。しかしレストランでは実際カレーという言葉は通じるし、「マトンカレーwithライス」のような注文の仕方もしていた。
また、インドでは手で食べることが基本だが、スプーンがついてくる店ではインド人もスプーンを使って食べていた。実はインド人も手が汚れるのは嫌なのかも。