12月14日:夏バテ。そしてチェンナイを去る。
一晩中蚊と戦い続けた。10匹ぐらい倒したが、10箇所以上刺された。おかげであまり安眠できなかった。
そのせいもあって、体調がすぐれない。本格的に下痢になった。
しかし、朝8時チェンナイセントラル駅の外人用チケット予約オフィスに切符を買いに行った。もうこの時点で旅のすべての計画を立てていた。現在、インド最南端カニャークマリまでの切符を持っているが、それからトリヴァンドラムまでバスで行って、そこから電車でゴアに行き、次はムンバイに行き、最後にニューデリーへ戻るという計画だった。しかし、この計画は大きな変更を余儀なくされた。
ゴア行き、ムンバイ行きの席はかなり先まで満席だった。すぐに代案が思い浮かばず、一旦ホテルに帰った。そして旅の計画を練り直した。
結局、ゴアはあきらめた。元々どうしても行きたかったというわけでもなかったし、別に構わない。その代わりにコーチンとバンガロールに行く事にした。
もう一度オフィスに行って、12月21日バンガロール発ニューデリー行きのチケットを買った。それ以外の経路はまだ日程がはっきりしないので、買わなかった。
一仕事を終え、リキシャーでホテルに帰ってきた。
ところで、体がダルい。多分夏バテだ。真冬のようなダージリンから真夏のようなチェンナイ来たわけで、体調の変化もいたしかたない。
この日も1万円を両替した。Rs6300。この先、南インドの小都市に行くので、日本円が両替できるか心配だったからだ。そして、これが今回の旅行の最後の両替となった。
しかし、チェンナイはあまり好きになれなかった。いや、チェンナイが、というより、インドの大都市に疲れてしまった。
チェンナイはコルカタに比べたら少しはスローな感じだったが、暑いので大変だった。結局チェンナイでは外出している時間より部屋でゴロゴロしている時間のほうが長かった。
6時のカニャークマリ行きの電車にのるため、4時頃ホテルをチェックアウトした。
結局、チェンナイでは大したことを何もしてない。というのも、南インドに来ること自体が目的だったので、元々ここでやりたいこともなかったわけだ。しかも、暑さと蚊で体調を崩した。前回の旅の反省から、体調管理は神経質なほど気にしていたが、ついにやられた。まあ、これも想定内だが。日本を出発して10日たったが、頑張ったほうかもしれない。前回は6日で発病して3日間寝込んだから、それに比べれば上々だ。
さて、カニャークマリ行きの電車は定刻通り出発した。この列車はSL(エアコン無し寝台車だ)。窓際に座って、日が沈むまでの少しの時間、車窓の景色を楽しんだ。電車が出発してしばらくすると夕食の注文を取りに来たのでマサラドーサを注文した。しかし、これが届いたのは9時前で、俺は空腹の余りすっかりふてくされていた。でも、仕方ないから食べたけど、美味くなかった。それにしても、この車両はゴキブリが多い。飯を食べてるとワンサカ集まってくる。日本だったら大騒ぎだが、インドだから仕方ないと、俺も無反応である。
写真:この時の電車内部。小さいゴキブリが大量に住み着いていた。
することもないので、その後はすぐ寝ることにした。インドの南端なので、夜も暑いのかと思いきや、意外に寒く、完全武装で寝た。