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12月24日:最後のインド観光。そして帰国。




8時半起床。いつもより遅い。昨日は冷水をかぶったりしたが体調は良い。34歳、まだまだいけるね!
朝飯は食べないのが普通になってきた。食べなくてもまったく腹が減らない。腹に溜まっていた脂肪は随分と小さくなった。帰国して体重計に乗るのが楽しみである。

さて、今日は最後の観光日である。まず、ジャマー・マスジットという大きなモスクに行った。モスク自体には興味はないが、モスクのあるオールドデリーと言われる街を歩くことがおもな目的である。13年前は長時間歩いて行ったが、今回はメトロが通っているので、モスクの近くまではそれを利用した。
ニューデリー駅からひと駅目のチャワリバザール駅で降りる。そこから人とリキシャーの流れに付いて行くとモスクが見えた。しかし、とりあえずモスクは無視して先に進んだ。そこは露天が並ぶ活気のある通りだった。こういう所は歩いていて楽しい。
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写真:オールドデリーにて
しばらくして、現在地を確認しようとして、周囲にリキシャーがいないことをよく確認して(乗る気はなかったので)、歩き方を広げた。ぱっと見て現在地がわからない、ジーっと1分ぐらい歩き方を眺めていると、リキシャーのオッサンが声をかけてきた。
しまった。確認が甘かった。そんな自分に腹がたって、かなり強硬にNOと意思表示してしまった。しかし、これはやりすぎた。このリキシャーのオッサンは詐欺師でもなく物乞いでもないのに、やや失礼な反応をしてしまった。反省。

そんなこともあって、その場を去って、来た道を引き返した。そして、興味はないが高いところから街をみたかったのでモスクの敷地に入場した。モスクの階段の上からはやはり見晴らしが良かった。元々モスクの内部には入る気はなかったが、ここ来てどうしようかなあと考えてきたら、入り口のところにいたオッサンがRs300と話しかけてきたのでウザくなったのでやめた。実際、見たところ入場するのに金払ってる人は一人もいなかった。やっぱり観光地に来るとロクなことがない。
モスクを出てオールドデリーの街を歩きながらメトロの駅へ。オールドデリーの街はニューデリーと違って外人がほとんど見当たらない。人々の生活臭が漂ってくるような街だ。俺はこういうところを歩くのが好きだ。
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写真:オールドデリーの街並み
さて、ホテルに帰ったのだが、すぐに停電になったので、また外出。とりあえず昼飯でノンベジターリーRs130。本当に今回の旅はターリーをよく食べた。前回の旅ではインドのカレーは不味いという印象だったが、今回は違う。インドのカレーは美味い。多少当たり外れはあるが、旅全体としては満足だった。傾向としてはやっぱり高い店で食べると外れがあまりない。
それから、歩いてコンノート・プレイスに行った。オールドデリーの後はニューデリーを代表的な場所に行って新旧の街を比較しようと思った。
しかし、コンノート・プレイスは要注意ポイントで怪しい客引きがウロウロしている。13年前はエラい目にあった。今回は話しかけるなオーラを発散しまくっていたので、俺が声をかけられたのは1回だけだった(おみやげに紅茶買わない?)。しかし、観察していると白人旅行者がターゲットにされているらしく、白人に食らいついているインド人を数人見かけた。
街を見るのは好きなのだが、歩いていて神経を使うのであまりここは好きじゃない。
1時間ほどウロウロしてホテルに戻った。
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写真:コンノートプレイス
これでやりたいことは全部やった。悔いはない。
現在3時。夕方ぐらいにチェックアウトして空港に向かおうとしたが、することもないので少し早めに行く事にした。
空港への行き方だが、メトロが動いていればベストなのだが、まだ止まっているので、タクシーかバスということになる。まあ、普通はタクシーだと思うが、トラブルの報告も多い。なので、時間もあるし俺はバスで空港に行く事にした。

メトロでカシメアゲート駅に行ってそこにあるISBTというバスターミナルに行った。ここから空港行きのバスが出ているのだという。しかし、詳しい場所は歩き方にも載ってないので、とりあえず人の流れに付いて行ってみた。その先は確かに多くのバスが停まっているバスターミナルなのだが、どうも空港行きのバスはいない感じである。行き先もヒンディー語だけだったりするので、外人にはわかりにくい。1時間ぐらい考えたが空港行きのバスターミナルはそこではないという結論に達した。非常に困ったが、エンクワイアリーを見つけたので、そこで空港行きのバスについて聞いてみた。俺の英語力不足で、彼の言っていることは1/5ぐらいしかわからなかったが、バス停の方向とNo.1のゲートということは分かった。とりあえず歩いてみたらすぐに見つかった。カシメアゲート駅のすぐ傍だった。ずいぶんと遠回りをしてしまった。この時で4時半だった。
バスはすぐに出発した。空港までRs100。乗客はこの時俺一人だった。
バスはすぐに空港には向かわず、市内のいろいろなところを経由する。ニューデリー駅の裏側のバス停を経由したのはズッコケた。わざわざ苦労してISBTに行かなくてもよかったのだ。その後コンノート・プレイスを経由して空港に向かったが、大渋滞に巻き込まれた。しかし、これも計算のうち。飛行機は明日のAM1時25分発だから、有り余るほど時間がある。のんびりと最後のインドの景色を眺めていた。

6時半に空港に到着。しかし、出発まで時間が6時間以上もあるのでまだチェックインできない。椅子に座って日記を書いたり歩き方を読んだりしていた。
10時頃になってようやくチェックインして、出国審査の後、空港内部に入った。中にはフードコートがあったので、最後の飯を食べた。空港だけあってどの店も高い。俺は最後なのでやっぱりカレーにしようと思って注文したら、出てきたのはタイカレーだった。Rs270。美味かったけど微妙な食事になった。
食事も終わり、出発ゲート前で待機することになった。椅子ではなく寝ることのできる寝台?があったのでそこで少し寝た。出発までもう少しという時間になって起きて、スタンバっていたが、霧の影響で飛行機の出発が遅れるとのこと。あー、全日空よ、お前もか。飛行機に乗れたのは1時間半遅れだった。しかしそれから霧が基準値を下回るまで機内で待機していた。俺としては待つのは仕方ないが、キャンセルだけはやめて欲しいという心境だった。俺は映画を見て過ごしていた。
そしてAM4時になってようやく飛行機は出発できた。やった。これで俺のインド旅行は終わった。

13年前のリベンジは完全に達成された。人生でやり残したことの一つがこれでなくなった。


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