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12月3日:インドへ出発の日




newdelhi朝はいつもどおり目覚めた。出発までは特にすることもなかったので、少し早いが12時ぐらいに金沢の自室を出発した。アパートに空き巣が入らないことを祈りつつ、鍵を閉めた。一人暮らしで長期間部屋を開けるのは不安だが、仕方ない。絶対に盗まれては困るパソコン類はかなり発見することが難しい場所に隠したし、まあ大丈夫だろう。

15時発成田行きのフライトだが、その2時間前には小松空港についてしまった。
フライトは予定より少し遅れたが、成田空港に到着。荷物はそのままデリー行きの便に移し替えられるので楽だった。
そして、17時20分、成田空港からデリーに向かって飛び立った。ここでも何の感慨も湧かず…。一体どうしてしまったんだ。サラリーマンが出張に行くのと違うんだぞ。これも一種の冒険旅行のはずだが、なんなんだ、この異常な冷静さは。
一方で、飛行機内では映画を3本見るなどして楽しく過ごせた。

約10時間後、インド時間午前1時頃に到着。飛行機から降りるとき、かすかにお香のにおいを感じた。インド独特のあの香りだ。かつてのインド旅行を思い出して、少しテンションが上った。ようやくインドに来たのだと、若干ながらも感慨が湧いた。

この後、入国審査、荷物の受取が終わって、午前2時過ぎ。今夜は空港の到着ロビーで夜を明かすつもりだ。もう一つの選択肢として、ホテルの送迎を予約するという手があったが、俺はやらなかった。違うホテルに連れて行かれたとかいう話もあるからだ。見知らぬ土地の深夜にそれをやられたらどうしようもないので、そのリスクは避けたかった。
しかし、どういうわけか、深夜なのに自分でタクシ―を使って市内まで行って、ホテルを探そうとする人もいるらしい。インドに絶対の自信を持つ人はともかく、初心者でそれをやるのは勇敢というより無謀である。殺されたりする話は聞かないが、変な旅行会社に連れて行かれて高額のツアーを組まされるはめになるそうな。

俺はそういう面倒はゴメンなので、朝まで空港で待機する方法を選んだ。退屈だが最も安全だ。周囲を見渡すと、同じく椅子に座ってじっとしている人は少なくない。外人もいればインド人もいる。俺は椅子に座って日記を書いたり、少し寝たりして時間を潰した。また、ここで初めの両替をした。1万円がRs5,900だった(街のレートより1割ほど悪い)。Rs1000札は使いにくいのでスモールマネーにチェンジしてくれと頼んだが、ダメと言われた。

ところで、待機できる場所は税関前(荷物の受取スペース)と税関を出たロビーがあるが、俺はより安全な税関前で過ごした。でも税関を出た後のロビーにはテレビもあるし、お店もあるので暇つぶしにはそちらの方がよいだろう。そちらも危険ではなかったし。


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