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12月6日:コルカタの街をブラブラ




4時半起床。この時間に起きても外出できないので、しばらく歩き方や時刻表を見て過ごす。
7時になって街を散歩した。しかし7時だとまだ街はほとんど目覚めておらず、歩きやすいものの少々退屈だ。朝飯代わりにバナナを一房買った。Rs30。多分これはボッタクリ価格だと思う。バナナ売りのオッサンの顔がニヤけていた。多分倍ぐらい吹っかけているのだと思うが、Rs15って大体20円ぐらいだ。日本で普通に仕事している俺からすればこだわるほどの金額じゃない。だから、今回の旅は少々のボッタクリは許容することにしている。
でも、若いころなら絶対値切ってたな。Rs30って言われたらRs10にしろと、こちらも反撃して、最終的にはRs20ぐらいに落ち着かせるような感じ。でも、俺にとってそれはとても疲れる行為だ。前回の旅行ではそういうことをやっていたから、精神的に疲れて、体調悪化の一因になったと思う。今回は同じ轍を踏まない。細かいことは気にせず、大らかにいこう。

10時に外人用鉄道予約オフィスに行った。タクシーで行こうと思って、初めに声をかけた運転手はRs200と言った。おいおい、地図で見る限り5km程度の道のりだ。さっきは大らかに行こうと言ったが、さすがにこれはボッタクリ過ぎた。サダルストリートは外人多いし、ドライバーも外人慣れしてるのだろう。
こいつはスルーして、次のドライバーはRs100と言った。それでも高いと思うが、面倒くさいのでそれでOKした。大体10分ぐらいで着いた。多分適正価格はRs50ぐらいじゃないか。まあ、疲れるからこれ以上詮索しないことにする。

さて、ここでのチケットの買い方であるが、ニューデリーとはまた違っている。まず受付に行って、予約フォーム(紙)をもらう。紙の上に番号が書いてあって、それが自分の順番待ち番号になる。番号の若い順から順番に番号が呼ばれて、呼ばれたらチケット売りカウンターに行くというシステムだ。ニューデリーよりは良いシステムだと思う。
しかし、ニューデリーもそうだったが、ここも混雑していて1時間以上待った。そして自分の番がやってきた。

本来ならコルカタから南インドに行く予定なのだが、昨日から考えていることがあって寄り道することにした。コルカタの北方にあるダージリン、あの紅茶で有名なダージリンに行きたいと考えていた。
明日の電車で行って、一泊して帰って来る予定だったが、行きはOKだったが帰りの電車のが満員だった。困って悩んでいると、クイック、クイックと急かされて余計に焦った。しかし、ここは踏ん張って、その翌日のチケットを取ることが出来た。結局ダージリンには二泊することになった。
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写真;ダージリン(ニュージャイパイグリ駅)行きの切符
帰りは徒歩と地下鉄でサダルストリートに戻ってきた。
歩くと常にこの街のエネルギーには圧倒される。なんという人の数、車の数。それらが混然と入り交じってカオスのように見えるが、ぎりぎりのところで秩序があるのか交通事故にはならない。不思議だ。

chingricurry昼飯はサダルストリートの近くにあるプリンスというベンガル料理の店で食べた。ベンガル名物のエビカレー(チングリマライカレー)だ。量は少ないけど美味い。ライス付きでRs140。
前回の旅行ではコルカタに滞在したものの、ベンガル料理を食べることが出来なかったので、これで一つリベンジが達成できた。

その後部屋に帰って昼寝。夕方からまた街をブラブラ。ショッピングモール周辺ではやっぱり色々と声をかけられる。やっぱり外人は目立つのだろう。
また、サダルストリートでは一人の男から話しかけられた。彼はムンバイから来ている旅行者なのだそうな。職業はアパレル関係でレザーを扱っているという。彼は次はダージリンに行くそうな(あれ、偶然?)。彼も一人旅で話し相手がいないので退屈しているのだという。
3分ぐらい歩きながら話していた。そして、最後にチャーイでも飲まないか、と言ってきた。まあ、多分、チャーイを飲んでいる間に彼の友人がやってきて店に連れて行かれるんだろうなと予想。いや、疲れたからホテルに戻るよと言って、彼と別れた。彼もしつこく付いて来なかった。
その後しばらくしてもう一人話しかけられたが、彼も最後にはチャーイを飲もうぜと言ってきた。もちろん断った。
でもまあ、二人とも一見悪い人ではなさそうなんだけどね。本当に俺と話したかっただけなのかもしれない。でも、海外では知らない人についていかないという鉄則を守った。

6時に晩飯。再びプリンスへ。白身魚をバナナの葉で包んで蒸した料理を注文した。ライス付きでRs150。なかなか美味い。客は外人とインド人の半々ぐらい。値段からして庶民向けの店ではないかもしれない。

この日はこれでお終い。ホテルで歩き方や時刻表を見て過ごした。一人旅って、ホテルに居る間は退屈だ。歩き方と時刻表はいい暇つぶしとして活躍してくれた。
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写真:昼間のサダルストリート。健全そうに見えるが怪しいインド人が蠢いている…。


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