12月8日:ダージリンに到着
7時前にほぼ定刻通り、ニュージャイパイグリ駅(ダージリンの最寄り駅)に到着した。インドの電車には到着駅のアナウンスがないので、どの駅に停車しているのか分かりづらいが、今回はなんとなく周囲の空気でわかった。終着駅なら問題はないんだけどね。
さて、ここはまだダージリンではなく、ここからダージリン行き乗合ジープに乗らなくてはいけない(このとき、ニュージャイパイグリとダージリン間のトイ・トレインは不通だった)。
しかし、どこがジープスタンドなのか歩き方にも書いてない。しかし、人が集まっている方向に歩いて行くと、ジープのドライバーが客引きしていた。「お前、ダージリンに行くのか?」「イエス、イエス!」という感じで、無事に乗合ジープに乗れた。Rs200。ジープの乗客の半分はインド人じゃない、チベット系だかネパール系のアジア人だった。
そこから3時間、ジープは山を登り続け、ようやく到着した。途中、車窓から見える町並みはこれまでに見たことのない風景で少しワクワクした。
到着してすぐ、ホテル探し。歩き方に乗っている安宿「プレスティージ」に行ってみた。ガラ空きだった。1泊Rs350。しかし、ロビーにかけてある部屋の鍵は全て揃っているような…。どうやら宿泊客は俺一人らしい。ダージリンは高所にあるため夏でも涼しく避暑地として人気のある観光地であるが、冬季はただ寒いだけなので客が少ないらしい。
ところで、チェックインするとき問題があって、証明写真が欲しいと言われた。書類に貼り付けて当局に提出しなくてはならないのだという。そんなもん持ってないし、じゃあどうしたら良いのか聞いてみると、となりの建物のコンピューターの店で写真が取れるから行ってきてほしいと言われた。しかし、となりのその店は閉まっている。仕方ないので街をブラブラして写真を撮れそうなところを探すと、幾つか写真の撮れる店を見つけた。1枚でいいが一応5枚プリントしてRs150だった。
さて、無事チェックインできたわけだが、値段にしてはなかなか良い部屋である。あのホテルマリアと比べると雲泥の差である。ちょっと嬉しくなった。しかし、寒い。暖房はついてないので毛布をかぶってしのぐしか無い。
とりあえず部屋に荷物をおいて、街に出た。
写真:安宿のわりには綺麗な部屋。でも寒い。
まず、他のインドの街とは人種が違う。日本人によく似た人達が多い。なので、ここでは外人に見られることはないだろう。事実、滞在期間中、怪しい人に声をかけられることはなかった。街を歩いていてもアウェイ感がなく、ストレスがたまらないのがいい。一方、白人旅行者は結構いた。というか、ここでは彼らはかなり目立つ。
写真:ダージリンの街を行き交う人々。東洋系が多い。
しばらくして、昼飯を食べた。今回ダージリンに来た目的の一つはチベットあるいはネパール料理を食べたかったからだ。クンガという歩き方に乗ってるチベット料理の店に行った。さっそく有名なMOMO(餃子みたいな食べ物)を頼んだ。しかもポークだ。なかなか豚肉はインドでは食べられない。10個でRs110だった。なかなか美味かったが、フライドモモ、つまり揚げ餃子にしてしまったのだが、普通の餃子にしときゃよかった。硬かった。
その後ホテルに帰って昼寝。長時間乗り物に乗っていたせいかフラフラする。こういう時は無理をせず休むのがベスト。
4時半ぐらいに再び街を散歩したが、5時には暗くなった。しかし、街は活気にあふれている。
写真:夜のダージリン
晩飯はディクヴァスというチベット料理の店で、チベット風ラーメンを食べた。うーん、まずくはないが、ラーメンマニアの俺からすると不満足。これでRs100は高いと思う。しかも、そのラーメンを注文して待っている途中、突然腹が痛くなり、早く帰りたかったので、速攻で食べて出てきた。
下痢になったのは食べ物が原因というより冷えたからではないかと思う。ホテルの部屋の中でも息が白くなる。日本の真冬並みだ。