はじめに:2回のインド旅行の概要
このウエブサイトには俺の2回のインド旅行記をまとめている。
1回目は俺が21歳の頃、今から13年前の話だ。
2000年2月から3月にかけた40日の旅行だった。悪い病気にかかり、死にかけ、監禁され、発狂して、臨死体験までした一種の冒険記だ。みなさんにはこんな風になってほしくない。「馬鹿じゃねえの、俺はこうはならないぞ」と一種の教訓にして欲しい。あるいは単に笑い話として捉えてくれても構わない。
2回目は俺が34歳の時、2012年12月に3週間南インドを中心に回った。
こちらもトラブルは多かったが大きな波乱はなかった。話としては1回目より面白く無いかもしれないが、実用的なインド旅行記として、今後インド旅行を考えている皆さんに役に立つよう記載を心がけた。
1回目の旅行は随分と昔のことだが、あまりに強烈な体験だったので覚えていることも多い。また、現地で俺は日記をつけていた。記憶と日記を元に、当時の出来事を再構成した。当時の日記では一人称が「僕」だったので、1回目の旅行記は僕に統一した。
2回目の旅行記は帰ってきてすぐに書いたので記載はかなり正確なはずである。しかし、時間が経てばインドの状況も変わってくるので記載の情報にもずれが生じることだろうが、それはご容赦願いたい。
★旅の概要
1回目の旅行ではインドを一周する計画だったが、入国6日目、デリーで体調を崩し、そのまま騙し騙し旅を続け、ついにコルカタで力尽きた。40日の日程のうち、元気だったのは5日間だけで後はずっと病気だった。結局インドで2週間ほど入院していたのだが、その2週間は今に至るまで俺の人生でも文句なしのワーストワンの思い出だった…。
また2回目の旅行は失敗に終わった1回目のリベンジであり、絶えずあの頃を意識している。あの頃果たせなかったインド一周を完遂するのが目的だ。なので前回行くはずだったコルカタから先、南インドを中心とした旅行になっている。
1回目も2回目も毎日トラブル続きの旅だった。うんざりすることも多く、はっきり言ってインドにいる間は楽しいことよりツラい事のほうが多かった。
しかし、それでいいと思っている。どちらの旅も良い経験をさせてもらった。
インドは未熟な人間が未熟さを自覚するには良い場所だ。そして、トラブルを乗り越え、前に進むたびに強くなれる修行の場でもある。特に若い皆さんにはインドに行って欲しい。命さえあれば、必ず得られるものがあるはずだから。
俺は今は34歳と若くはないが、それでも今後3回目の旅はあると思う。インドはそういうところだ。
そういうところ??
気になる人は自分で行って確かめて欲しいと思う。そんな人のためにこのサイトが役に立てれば幸いである。
→1回目:21歳の僕のインド旅行の理由
→2回目:13年後の復讐劇